WiMAXとLTE
いよいよモバイルWiMAXの実サービスが始まりました。
7月1日からUQコミュニケーションズは,モバイルWiMAXを使ったデータ通信サービス「UQ WiMAX」の本サービスに移行します。
ちょうど、これを書いている傍らで、TVからはイー・モバイルのCMが流れてきています。
モバイルWiMAXについて気になる点があります。
UQ WiMAXが利用する2.5GHz帯の電波は周波数帯が高いため直進性が強く,室内に電波が届きにくい。 オフィスビルの中などでは使えたとしても実効速度が大幅に低下するなどの懸念があるそうで、屋内での利用に不安が残る・・・とのことです。
良い点としては、現行の携帯電話のようなSIM(Subscriber Identity Module)カードによる端末認証ではなく、最初にWiMAX経由でUQコミュニケーションズやMVNOのサイトにアクセスして,オンラインでユーザー登録すると端末に加入者情報が書き込まれ,それ以降はID/パスワードを入力しなくてもインターネットに接続できるようになるとのこと。
厚木地区は9月からサポートされるようなので、当面はイーモバを使って、9月になったら、WiMAXを契約してみようと思っています。
あるレポーターは、モバイルWiMAXについて次のように書いています。
「PCの液晶を開けて、レジュームからの復帰が完了した直後にネットワークを探して自動的に接続してくれることが重要なのだ。 この点は何度も主張したいが、SIMカードもなく、単に通信モジュールが内蔵されてさえいれば、オンデマンドで契約してネットワークを利用でき、月額固定費用のプラン利用者ならば、接続を意識することすらなくなってくる。
この感覚こそがモバイルWiMAXが、他のデータWANに対して圧倒的に優れているとこだと思う。 」
スピードが注目されるが、このような実用上の使用感が実はリアルなシーンでは重要であることは私も同感です。
ところが、この新しいサービスについてもそう遠くない未来で次のサービスに取って代わられる可能性が高いのではないかという懸念があるようです。
2010年には,NTTドコモやKDDIがさらに高速なLTE(Long Term Evolution)方式のデータ通信サービスを始める意向だからです。
LTEの仕様上の最大速度は,下り326.4Mビット/秒(モバイルWiMAXの仕様上の最大速度は下り75Mビット/秒)。
NTTドコモはLTEを2010年開始,2GHz帯での導入を予定。
KDDIもLTE採用を正式表明,2012年以降に1.5GHz帯での展開を希望とのこと。
Wikipedia
Long Term Evolution(LTE、ロング・ターム・エボリューション)は新たな携帯電話の通信規格である。2010年頃から世界中でのサービス開始が見込まれており、標準化団体である3GPPにて3GPP Release.8として標準化の作業が進められており、LTEの仕様は2009年3月にRelease.8内で凍結された。
現在普及しているW-CDMAやCDMA2000といった第3世代携帯電話(3G)と将来登場する第4世代携帯電話(4G)との間の技術であるため、第3.9世代携帯電話(3.9G)とも呼ばれる。3GPP上ではE-UTRA (Evolved Universal Terrestrial Radio Access)/E-UTRAN (Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)とも表記されており、NTTドコモはSuper 3Gと呼んでいる。モバイルでFTTH並みの速度,家庭内LAN配線を省ける。
LTEの特徴は,モバイル通信でありながら現在のFTTH並みの数十Mビット/秒超の実効速度を実現する点で、これの実用面のメリットは、実用的なスピードで接続ができて、かつ面倒なLAN配線を省けるので大変気になります。
例えばテレビへLTEを組み込んでおけば,機器を購入してすぐにIPTVサービスなどが利用可能になるそうです。 NTTドコモのデモではテレビへLTEを組み込んで,IPTVサービスから6本のHD品質の映像をストレスなく流すようなデモを見せているそうです。 また、その他にNTTドコモが披露したデモではLTEの特徴を生かして,ネットワークを介して対戦型のオンライン・ゲームを違和感無く操作する様子も披露していたといいます。
LTEの通信機能は,携帯端末はもちろん,カメラやSTB,テレビにも入ってくるだろうと言われていて、そうなると、ネットワークを介したシン・クライアントからのアプリケーション操作が自然にできるようになるだろうからネットワークとアプリケーションがますます密接になっていく可能性がある・・・とのことです。
これらすべて、ネットニュースの受け売りですが、もっとも気になるのが、 LTEが世界標準となる可能性がある点です。
LTEが真の世界標準になれば,これまでW-CDMAとCDMA2000というような技術に分かれていたため難しかった端末のポータビリティーが実現するし、通信方針の違いによってモバイルサービスが使えなかったユーザも一つの端末で,世界の様々な事業者のネットワークやサービスを利用できるようになる。世界で同じ仕様の機器が販売されて,LTE機器の価格も下がるだろうと言われています。
LTEが世界標準になれば、モバイル・サービスがこれまで以上のメリットをユーザーにもたらすことが容易に想像できます。
通信機器メーカーはLTEはビジネスの好機ととらえているそうです。
なぜなら、LTEの商用化のタイミングで,もう一度シェアをとりにいくことができるからだそうです。
現時点では、ネットでの話題もHDW先行のニュースソースが多いようですが、実は我々のソフトウェアの業界でもすでにLTEの話題が現場の会議でも出てきていて、それに向けての様々なサービス検討が水面下で議論されているます。
モバイル行脚も、徐々にスピードが増していくようです。
LTEの動向は今後もウォッチしていこうと思います。
A-Brain r.kozano
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